支援事例

相談者Bさんの場合

本人(ソーシャルワーカー経由)

男性Bさん(79歳):要介護 2

自宅で転倒しリハビリ目的で入院中、週3回の透析導入中

相談内容・問題点

人工透析が可能な施設への入所を希望され施設へ申込を実施

施設入所に際し保証人が2名必要となったため、 継子と実弟を保証人として申出

施設側の審査(保証人確認)の段階で、保証人2名が共に拒否されたため入所を取り止め

約1年間自宅と病院の入退院を繰り返していたが、再度施設への入所を検討することとなる

前回の施設入所の際、継子と実弟に保証人を拒否され、身元保証人がいないことが問題となる

病院ソーシャルワーカーから身元保証制度の内容について本人様に説明したところ、詳しい内容を聞きたいとの希望があったため本人様に対する説明を実施

本人様が入院している中で身元保証の業務内容及び契約手続き等を説明する状況となったこともあり、日々本人様の気持ちが揺れ動き、最終決断がなかなか出来ない状況となる

本人様と面談を重ねる中で当財団のサポートにより、将来の生活不安 (寝たきり、認知症 、葬儀等)が緩和でき、心穏やかな生活を送れるように支援することをご理解いただく

契約後の状況

ご夫婦で同じ施設での生活を希望されたため、夫婦部屋のある施設へご夫婦で入所される

< 契約後2週間 >

同居されている妻から「各種支払・通帳管理に不安がある」旨で金銭管理を希望される

当財団の担当弁護士が金銭管理契約の内容説明を実施

本人(主人)が「通帳等の管理は自分で行う」旨の意向であったため、当面は本人で管理する予定

< 契約後2ヶ月 >

施設ケアマネージャーから「施設内で転倒しわき腹に痛みがあり病院受診したところ、肋骨にひびが入っており入院となる」との一報が入る

搬送先の病院へ駆けつけ、入院手続き・病状の説明を受ける

入所中の施設から必要となる荷物や現在飲まれている薬を病院に届ける

施設管理者との連携を密にし、妻が精神的に弱っているようであれば定期的な訪問を実施

< 契約後4ヶ月 >

入院先の看護師長から「入院後、歩行が次第に困難となり施設への復帰は難しいと思われるので、今後のことについて打合せをしたい」との連絡を受ける

妻、施設ケアマネージャー、看護師長、担当医師等の打合せを実施

妻は、「主人は自宅に戻りたがっているが、現在の状態で戻ることができないと思います。但し、主人の意向も分かるので、入院の継続が最善案であることを説明してもらいたい」旨を希望される

妻と共に現在の状況と今後の方向性について説明し納得される

< 契約後7ヶ月 >

施設ケアマネジャーから「ご夫婦とも通帳・印鑑の保管場所が分からなくなっている」との連絡を受ける

本人(主人)、妻と面談した結果、二人とも認知が進行 (特に本人はかなり進行)

妻から、「通帳等の管理はできないので、管理をお願いしたい」旨を希望される

金銭管理契約財産管理契約を行い当財団の弁護士が金銭管理、財産管理を実施

< 現在 >

金銭管理等の不安感がなくなり、ご夫婦とも現在は落ち着かれて生活されている