支援事例
相談者Cさんの場合
地域包括支援センター(ケアマネージャー)
女性Cさん(89歳):要介護 3
ケアハウスに入所中、保証人との関係悪化により決別状況
相談内容・問題点
骨折により入院していたが、ケアハウスに入所となる
兄弟は死別しており、天涯孤独で独居生活をしていた
ケアハウス入所時の身元保証人は従姉妹の子になってもらう
保証人となっていた従姉妹の子と金銭的なトラブルが 原因で関係が悪化し、身元保証人と決別となる
甥がいることが判明したため身元保証人を依頼するが、50年近く交流がなく面倒をみることはできないと拒否される
ケアハウアスから「このまま身元保証人が見つからない場合は、退去してもらうこととなる」旨の通知があり他の施設への転所を検討する
地域包括ケアマネージャーから身元保証制度の内容について本人様に説明したところ、詳しい内容を聞きたいとの希望があったため本人様に対する説明を実施
本人様と地域包括ケアマネージャーを交えて身元保証の業務内容及び契約手続き等を説明する中で、本人様が将来の 金銭的な不安を抱かれ、最終決断が出来ない状況となる
今後20年間のライフプランニング表を作成し説明したところご理解をいただく
契約後の状況
既往病のことを考慮し医療受入が広範 (ターミナルケアが可能) な施設に入所される
施設へ持ち込む荷物の分別、引越し業者の手配から見積作業時の立会いを行う
入所に伴い住所変更の代行手続き、かかりつけ医からの紹介状の手配等を行う
身元保証人として施設関係の契約手続き、入居後のカンファレンスへの立ち合いを行う
< 契約後1ヶ月 >
急な体調不良により入院となる
病院、施設と調整を行い入院手続きや荷物・薬等のをお持ちし、病状の説明を受ける
既往病の治療は年齢的にも緩和ケアとする方針であるため、短期間の入院で施設へ復帰
< 契約後3ヶ月 >
施設ケアマネージャーから「既往病の進行による体力低下に伴い、自力歩行が次第に困難となってきている」との連絡あり
本人様が保管している現金、通帳等がなくなることへの不安感が大きいと思われるため、金銭管理 契約を行い担当弁護士が金銭管理を行う
通常メニューでは食事摂取量が少ないため、本人様が好まれるメニュー (麺類) を中心に提供してもらうよう施設側に依頼する
< 現在 >
施設での生活は慣れるまで多少時間がかかられたが、現在は落ち着かれて生活されている
ターミナルケアの観点から精神的な援助が必要なため、週1回以上の定期訪問を実施
本人様から「身寄りのない年寄りを親切にお世話していただき感謝しています。人生の終わりにやっと幸せな生活を過ごすことができました」とのお礼の言葉をいただく
※ターミナルケア中であったがご逝去され訃報の連絡があったため、駆けつけ対応を行い、葬儀社の手配を行う。
その後、ご本人が生前希望された内容で喪主代行として葬儀を執り行う。生前のご要望により、両親の位牌(結果的には木札)を一緒に納棺して荼毘に付すご本人が合祀納骨堂への納骨を希望されており、49日後に納骨を行う。
事務手続きとして施設費用等の精算、行政関係手続(保険証の返還等) を行う。